どこかのスポーツ新聞が思い切り間違ってますが、ドイツサッカー代表のポドルスキじゃなくてボロウスキが結婚!
詳しくはこちらで(Bild・ドイツ語)
めでたいですね。えー、ひどい誤訳が無いことを祈りつつ読んでみると、彼は26歳。新妻はレーナ・ミュールバッハーさん、22歳で美容部員さん。(Kosmetikerinとあるので、美容師Friseuse/Friseurinじゃなくて化粧品扱う方だと思うんですがどうでしょうね)
ボロウスキによると、彼女はブレーメン出身で、そこで知り合って6年になるそうです。
ワールドカップの時は各試合について行って、フリングス夫人・ペトラさんと共に、選手の妻・彼女達がその試合の時に観客席でドイツのシャツを着るというアイデアを思いついたそうです。
(そういえばドイツユニ着てたり、ドイツ国旗柄のマフラーをかけたりしてた奥さん・恋人達の写真がありました)
結婚式はブレーメン地方で行われるそうですが、正確な場所については黙って答えなかったそうです。
当然、ファン達がお祝いに詰め掛けちゃいますからね。
ボロウスキは現ドイツ代表の7番目の「夫(事実婚でない)」だそうです。
他にはレーマン、フリングス、アサモア、クローゼ、ノヴォトニー、カーン。でもカーンは奥さんとは離婚のための別居中。
ボロウスキ選手、どうぞ末永くお幸せに!
さて、時々シュヴァインシュタイガーなどの名前の由来がファンの間で取りざたされるんですが、私も興味があります。
特にメルテザッカーは、あの読み方に違和感を感じてたんですが、検索してみたらどうやらメルテスアッカーが正しい読み方のようです。
発音の関係でメルテザッカーに聞こえなくも無いからこうされちゃったのかな。だけど確か日本語表記の指針があったはずで、それに沿えばメルテスアッカーになるんじゃないかな?
ドイツのサイトも見てまわっていたら、名前の由来について興味深い記事を見つけたのでご紹介。
フリングスからシュヴァインシュタイガーまで Die Weltの記事。
長い記事なので適当にまとめてみると、
Fringsは4世紀の終わりに亡くなったケルンの守護聖人・聖Severinusに由来しています。
Severinusはラテン名Severusから来ていて、その意味は「厳格さ、真面目・真剣さ」です。
ケルンの人々はこの外国由来の名の発音に馴染まなかったようで好みに分解してしまって、まず最初の音節(seかな)が完全に消滅、
そして変形・収縮されてこんな風になったのだそうです。Frings系の姓は他に以下のものがありますが、全部ケルン地方由来だとか。
Frein(s), Vreins, Fryns, Vriens, Frenks, Frens, Frinx, Vrings
おまけとして:有名な「Frings」さんとしてケルンの大司教、Josef Frings枢機卿がいらっしゃいました。
この方は飢餓の年・1946年の大晦日に、記念に残る説教を残しています。
その中で彼は、凍える住民による石炭列車の強奪を、権利ある正当防衛の行為として擁護したのだそうです。
それゆえにこの種類の違反行為は、この土地らしい言葉で「fringsen(動詞。フリングスする、みたいなニュアンス)」と名づけられたそうです。
−そういうわけで、フリングスは偉人の名前が由来の姓なんですね。
この分解・縮小・整形の形で多くの姓が出来たそうなんですが、Merdens, Mehrtens, Mehrt, Mertel, Mertig や Mertesなどもこのタイプに含まれているそうです。
ここで出て来るのがMertesacker。
これは農地の名前で、そこに住んでもいたMertesさんに属した土地・農地の一部分を名づけたものです。(ackerは畑・耕作地)
だからそれはDinkelacker, Steinacker, Schönackerなどのような「住まいの地の名前」だそうです。
Mertesさんの畑、みたいな感じになるので、やはりメルテザッカーではなくてメルテスアッカーですよね。ドイツ語はこういう複合の単語で基本的にリエゾンは無いし。
よし、ベートーベン(正・ベートホーフェン)みたいに完全に誤りが定着してしまう前に、ちゃんとした呼び名を使おう!(笑)
メルテザッカーじゃなくてメルテスアッカー!メルテザッカーじゃなくてメルテスアッカー!(こんな片隅でわめいていてもどうしようもないけど。実際の発音ではメァテスアッカーが近いと思います)
−メルテスアッカーは人名系+地名系かな?
この「住まいの地の名」と言えばSchweinsteigerもその仲間と言えますが、単純には分類出来ないようです。
単純な「住まいの地の名」というより、その名にある「Steig」(狭い急坂・山道)が「住まいの地の状態」を表しているからです。
たとえばKirchsteiger, Baumsteiger, Weinsteiger, Richtsteiger (gerader Steig まっすぐな山道)みたいに。
中世では、Schwein(豚)は最も重要な有用動物でした。この豚たちは、昼間 牧人達によってそう呼ばれた「Schweinsteig(豚の山道)」を経由して、付近の森へ追い立てられました。
どうやらそこから来ているみたいですね。他のこの種の元ネタとしてはSchweinstige(豚のはしご?山道?)、Schweinstall(豚小屋)もあったわけです。
とは言うものの、Schweinsteigerという名前は、オーバーバイエルン(バイエルン州の東南部)のSchweinsteigと言われた「Wüstung」(見捨てられた土地)に由来が遡ることもありえる、とのこと。
Schweinbach(豚の小川)からSchweinthal(豚の谷)まで少なくともほぼ60の、今日まで大いに尊重された動物・豚の名前を付けた場所(それらの中で最も有名なのはSchweinfurth)があるそうです。
−シュヴァインシュタイガーはズバリ地名系と言えますね。
特にシュヴァインシュタイガーについては、どこぞの新聞系のサイトが、もう読みたくもないから詳細忘れたけど、少々悪意を感じる名前の由来紹介をしてましたから、今回ドイツのちゃんとした新聞が出した記事が読めてよかったです。
2006年07月17日
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