昨日「サッカーを愛する人のドイツ語」と言う本を買いました。
パラパラッと見てみたらルール用語やプレイに関する用語がたくさんあったのでこれはいい!とばかりに買ったんですが、その後ファミレスに行ってさらに中身を見てみたら……
(以下色付き太文字は国際語学社「サッカーを愛する人のドイツ語」エルネストN.D. バン著 ファンルーツ監修 からの引用部分です)
−サッカーの基礎用語−
1.サッカー
(名) Fußball 【フッスハバール】
最初これ見て気になったんですが、まあ誤植だろうなと。 普通はフースバル。
−フィールド用語−
21.人工芝
(名) künstliches Feld 【クントフィシャス フィールド】
英語とごっちゃになってるよー。 キュンストリヒェス フェルト。
−ポジション用語−
5.*前線で:
(副) ganz vorne 【ガンズ フォルメ】
ガンツ フォルネ です。ネがメになってるのはタイプミスなのかな。zは他の箇所でも濁って書かれているものがあります。Zeitをザイトとか。普通はツァイト。
−スタジアム用語−
1.スタジアム
(名) Stadion (Stadien) 【スタデイアム(スタデエン)】
……。 シュターディオンです。ドイツ語ではスタデイアムとは読みません。( )内は複数形です。こっちはstaをシュタにしたらそう遠くは離れてませんが。
−試合用語−
2.ミスする
(動) verfehlen 【フェーフェレン】
フェアフェーレンです。母音のあとのhは、基本的に「そこは長音になりますよ」という意味なんです。
目立って「こりゃちょっと変だよ」という所を抜き出してみましたが、細かい部分を見て行ったらきりがありません。
この本、ドイツ語の専門家が関わってないのかな?どうもこの表記は方言なんじゃないかなあという部分もあります。
例えば「ch」に「シュ」と言う発音をあててあるところとか。まったく間違ってはいませんが、標準語ではありません。
もしかして結構口語も入ってるのかな?(これは詳しくないのでなんとも言えず)
それに、英語とごちゃまぜになってる所もあります。
著者紹介のページを見たら後半の30P弱はサッカー関係で通訳してる人が担当していたので、実際にそのページを読んでたら、これ以前のページに比べて表記がちゃんとしてました。
(なぜこの方が全部担当しなかったのかな?)
ドイツ語をほとんどやってなくて、実際にドイツワールドカップにこの本持って行って使おうと思っている方は、別の発音解説付きの本か何かで発音部分だけチェックしておいた方がいいです。
それから、107Pにある
Wieviel ist noch ülrig?
5 Minuten sind ülrig
のülrigはübrigの誤植みたいですね。発音は、基本的にユープリヒになると思うんですが、-igのgを-クと発音してる人も多いみたいなので、通じると思います。でも通用範囲どれくらいなんだろうなあ。さすがにそこまでは知りません。
それと数え方くらいはさすがに英語で通じるだろうけど、ドイツ語の5はフュンフです。(カタカナ表記自体無理があるといえばあるけれど)
「交流には心が大切!通じればいいじゃないか」というご意見ももちろん否定しませんが、こういうサッカー用語をまとめた本はなかなか無いわけです。だから出た事自体には拍手!!!なのです。
だからこそ、「通じればいい」ではなくて、きちんとしたhochdeutsch(標準語)に合わせた表記にして欲しかったなあと個人的には残念に思うのです。


この本私たちも読みまして、いい酒のつまみになりましたが、段々と腹を立てて読んだというのが本音です。
出版社名も「国際語学社」で語学書が売りなようですが、ドイツ語が分かる担当者がいないなんてちょっとなーと思いました。
ちなみに「-ig」を「イヒ」ではなく「イク」と発音するのは南ドイツ・オーストリアで多い方言です。ですが、語学書は方言の解説書でない限り、きちんと標準ドイツ語とその正書法、発音法則で書く義務があります。それに責任を全面に著者と出版社が持つからこそ商品としての出版が成り立つわけです。
厳しい言い方ですが、とっとと回収してほしいです。
-igを「イク」と発音するのは南独・オーストリア方面でしたか、ありがとうございました。たとえばバイエルンの方言は、確か日本で言えば関西弁にたとえられることがある程ですよね。
出版社は語学書を売りにしてるのなら、やはり基本的な表記ルールに沿って欲しいものです。
なんだかやっつけ仕事されたような感じで、悔しいやら悲しいやらごちゃごちゃしてます。
ちょっとかじった程度の私でこれなのだから、ちゃんと専門的に勉強なさってるとーまさんたちの思いはなおさらなことでしょう。
サッカーを愛するのはいいけど(嬉しいけど)、ドイツ語ももうちょっと愛してくれよう!と言いたいですね。